独身女性向けマンションの虚実 |マンション選択

2012-05-19更新
  • 独身女性向けマンションの虚実
  • 若年層にも快適な高齢者向けマンション
  • 床暖房付きマンションが売れている
  • やっぱりマンションは永住より買い替えだ
  • 中古マンションは「付帯物」確認が必須

■【規制緩和で増える傾向に】

マンションの新しい市場として、独身女性に焦点があてられています。社会に進出する女性の増加と、このところ話題になっている都心居住推進策を追い風にして、ますます独身女性向けマンションの供給は増えるでしょう。都心居住推進策とは、容積率の割増し・日影規制の適用除外など法令上の規制を緩和することによって、住宅を供給しやすくし、都心に人口を戻そうという施策です。これによって市場価格を引き下げるという狙いもあるのですが、しかし、この施策の恩恵を最大限に受けるのはきっと金融機関でしょう。規制によって手がつけられなかった土地も活用の道が開かれ、不良債権の回収が大いに進むでしょうから。そういうわけで、規制が緩和されることによって、地上げに失敗した狭小地なども息を吹き返し、都心の使い道がなかった土地もマンション用地として見直されます。


■【管理面が心配】

これらのマンションが従来と違うのは、かつてはファミリータイプの中にいくつかのシングルタイプを作ったものが、全戸シングルタイプになるところ。投資用ではなく自己居住用なので広さこそ以前より広く八~一○坪ぐらいはありますが、いずれにしても敷地が狭いので、全体計画は無理を重ねたものにならざるを得ません。室内の仕様を上げたり、移動間仕切りを導入したりと、せいぜいそのぐらいしか工夫できません。裏をかえせば、デベロッパーにあまり企画力がなくても戦線に参加できるということになるわけです。また、こうしたマンションには管理面の問題も潜在しています。シングルなので管理組合の結束力の強さはそう期待できないでしょう。となると、防犯、メンテナンス、長期修 繕などといったマンションに不可欠の課題がなおざりにされる可能性もあります。もっと言えば将来の資産価値、将来転売するときの需要にも不安が残ります。購入を希望する人は立地性・居住性とともに管理面にとくに力点を置いてチェックしなければいけません。ファミリー向けマンションには不適当な土地も、シングルマンションとしてなら使えますから、そこにシングル向け・女性向けマンションが建っていくことになるわけです(本当は不適当なのですが)。

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